Cabka North America

MiR500ロボットがパレット搬送を自動化し、品質を向上させ、Cabka North Americaの労働者および安全性の問題を解決

ドイツを拠点とするCabkaグループは、産業廃棄物のプラスチックをパレットなどのマテリアルハンドリング製品にリサイクルしています。米国ミズーリ州セントルイスにあるCabkaの北米工場は、24時間年中無休で稼働し、1日あたり約5,000のパレットを製造していますが、臨時従業員の離職率が高く、費用のかかる休止時間につながっており、労働力不足に直面しています。MiR500は、新しい完全に自動化された生産ラインの重要な構成要素であり、施設全体に導入されることで、臨時従業員への依存を最小限に抑えつつ、製品の品質と従業員の安全性を向上させています。

よりクリーン・安全・効率的な自動化ライン

Cabka North Americaの40万平方フィート(約37,000m2)の施設では、11台の射出成形機の作業員がプラスチックパレットを降ろし、手作業でそれらを整えて積み重ね、材料運搬担当者がフォークトラックやパレットジャッキを使用して倉庫へ搬送できるようにします。この作業は反復的で肉体に負担がかかるため、作業員を確保することが難しいほか、生産フロアにフォークトラックが存在するため、安全性の懸念にもつながります。

MiR500ロボットは、射出成型機から自律的にパレットを降ろし、パレットを整え、MiRパレットリフトを搭載したMiR500へ完成品を直接積載する6軸ロボットを含む、完全に自動化された新しい生産ラインの一部となっています。作業が完了次第、MiRロボットは完成品を生産フロアから別のステージングエリアに搬送します。ステージングエリアではパレットの品質検査と包装が行われます。その後、完成したパレットはフォークトラックによって、倉庫や積載ドックまで製造作業員が立ち会う必要なく搬送されます。これにより、Cabkaは生産エリアにおけるフォークトラックの往来を排除し、安全な協調型のモバイルロボットで置き換えることができます。

完全に最適化された生産を実現するパイロットプロジェクト

この新しいラインは、11のすべての生産ラインを最終的に自動化するモデルとなることを意図しており、MiRロボットのフリートが、変化が激しく高効率な生産フロアでそれらをサポートしています。各モバイルロボットは必要なときに必要な場所へ移動できるため、生産が中断されることはありません。Cabkaは、初のMiR500が1つの生産ラインをサポートしながら、1日に約3マイルを移動していると推定しています。複数のMiRロボットを使用した11の生産ラインでの自律的な材料搬送が計画されており、作業員とフォークトラックの運転手は、手作業による長距離のマテリアルハンドリングから解放され、Cabkaはこれらの作業員をより高価値の作業に再配置できます。

ロボットの機能が成功を促進

MiRロボットの使いやすさに加え、その費用対効果、小さな占有面積、安全機能は、プロジェクト成功の重要な要素です。また、フロアが不均一でひび割れや隆起した箇所のある古い施設であっても、MiRロボットは新しい自動化プロジェクトにおいて最も容易な部分であることが証明されています。Cabkaのプロジェクト技術者、Craig Bossler氏は次のように述べています。「MiR500の積載量には非常に満足しています。その上に積み重ねられるものであれば、何でも取り扱うことができます。未だに高さの限界を経験したことがありません。非常に安定性が高く、曲がったり、直進したり、隆起した箇所にぶつかったりしても、常に安定しています。MiRは、あらゆる不完全なフロアに対応することができます」

拡張を目指し、品質と顧客のニーズに重点を置く将来の計画

Cabka North Americaは、早朝にドックでの積載準備を整えられるように、前日の夜に倉庫で注文品を準備しておくなど、その他の方法でMiRロボットを使用することも検討しています。Cabka North Americaの社長、Patrick Garin氏は、Cabkaの他の拠点も北米の施設に続くだろうと予想し、次のように述べています。「当社のCEOや他のチームのメンバーなど、会社関係者が常にこちらに訪れており、彼らはいずれも、私たちの進歩に非常に高い関心を寄せています」

その上に積み重ねられるものであれば、何でも取り扱うことができます。未だに高さの限界を経験したことがありません。非常に安定性が高く、曲がったり、直進したり、隆起した箇所にぶつかったりしても、常に安定しています。MiRは、あらゆる不完全なフロアに対応することができます。

Craig Bossler

Cabka、プロジェクト技術者

Cabkaグループについて

Cabkaグループは、35年以上にわたってリサイクルプラスチックから製品ソリューションを生み出してきました。軽量の輸出用パレット、堅牢な物流用パレット、またはそのエコプロダクトのいずれであれ、Cabkaはプラスチックを様々な新しい作業に適合させています。リサイクルが難しい混合プラスチックの処理において先駆的な役割を果たしている同社は、世界各地への製品輸送用の軽量プラスチックパレットを初めて製造した企業の一社であり、リサイクルプラスチックを新製品の製造に利用した、業界初の企業の一社です。同社は、産業廃棄物、一般家庭の包装廃棄物、使い古されたプラスチック製品から基礎材料を入手して、環境を積極的に保護し、顧客の作業を容易にする、インテリジェントで経済的かつ高信頼性の製品を生み出しています。